【提案】OCATをコワーキングスペースにしよう

前回、アフィリエイターが集まるコワーキングスペースを作れないのか?というお話をしました。同じ職業のフリーランスが集まれば、有意義な情報交換やビジネスコラボが可能になるので、かなり有効な気がするんですよね。

コンセプトとしてはいけると思うのですが、問題は場所です。前回述べたように、大阪にはコワーキングスペースはかなり少ないです。色々原因があると思うのですが、利用者の立場から見て、明らかに問題なのが値段です。そう、何処もかしこもお高いんですよ・・・。

例えば、以前私がレポートした、グランフロント大阪にある「ナレッジサロン」。そこにも「コラボオフィスnx」という名のコワーキングスペースが併設されています。詳しくは公式サイトをご覧下さい。

写真を見れば分かりますが・・・こんな安物のテーブルと椅子、周りの席との敷居すらろくに無いような環境で、月42000円・・・これ、入居者居るんすかね?(・∀・;) ナレッジサロンの利用権も付いてるとはいえ、コスパ悪すぎますわなぁ。

私も40年近く大阪人やっとりますから、我が街の「がめつさ」は重々承知しております(自虐)。しかしなぁ、これじゃあ人は集まりませんわ。こういう場所は、沢山の人が集まれば集まるほど、相乗効果は大きくなります。逆に、閑古鳥が鳴いてるような状態では、参加者がどんどん減っていく「負のスパイラル」しか生まれないんですよねぇ・・・┐('〜`;)┌

このコスパ問題の解決策として、一つ考えられるのは、公営のスペースをコワーキングスペースとして解放する事です。

例えば、大阪にはOCATというビルがあります。JR難波駅に直結している商業施設のことです。

ご覧のように、外観は中々格好良く見えるのですが・・・

・・・ビルの中は閑散としておりまして(汗)。

元々、大阪の第三セクター事業の一環だったのですが、さすがは三セク、運営がダメダメで、会場以来どんどん廃れていきました。今では南港のATCクリスタ長堀、そして潰れたフェスティバルゲートなどと共に「大阪の大失敗三セク事業の四天王」として、悪い意味で有名になっちゃってます(-_-;)。

一応、黒字化しているらしいのですが、どう見ても商業施設としての賑わいはよろしくない・・・。黒字化の理由は、唯一盛況している2階のバスターミナルと、大阪市の施設を無理矢理入居させているからでしょう。

OCATは6階建てのビルですが、4階には市民学習センター、また5階と4階には大阪市の市税事務所が入ってます。これらは、開場当初は(確か)無かった施設ですから、空室を埋めるために無理矢理移転して来たと思われます。実際、昔は5階に丸善の書籍と文具売場があったのですが、客足が悪くて撤退しています。

最近はビル側も何とかしようと頑張ってるようでして、例えば1階には宝くじの広報館みたいな施設が入っており、生抽選を行うなどして、人を集めようとしていました。

市の施設を入居させて黒字化するのは、子供の借金を親が肩代わりしているようなもので、根本的な解決策ではありません。民間のテナントを集めて、正当な方法で黒字化を目指すことは、正しい方向性です。しかし、テナント集めには苦労しているのは明らかです。


だったら、OCATの一部フロアをコワーキングスペースとして、フリーランスに解放したらどうでしょうか?

というのも、実はOCATには、ものすごいメリットが存在するんです。それは立地の面で、大阪のあらゆる鉄道から乗り入れられ、地下街で直結していることです。

OCATJR難波駅に直結しているだけでなく、すぐ近くに大阪の大動脈=地下鉄御堂筋線難波駅があり、地下街から徒歩5分以内で付きます。また、地下鉄の四つ橋線千日前線近鉄阪神なんば駅南海難波駅とも地下街で結ばれており、各駅からは3〜5分程度、最も遠い南海難波でも7〜8分あれば着きます。下のグーグルマップを見れば、地下街(ピンク色部分)でOCATと各線が繋がっている事がご覧頂けます。


大きな地図で見る

大阪の鉄道網を調べれば分かりますが、これら各鉄道の難波駅へは、大阪中のあらゆる鉄道から乗り継いで来れます。しかも、ほぼ全て、屋外の乗り継ぎ無しで来れます。自宅の最寄り駅から、一端電車に乗ってしまえば、以後は一度もお天道様の下に出ることなく、OCATまでたどり着けるのです。


大事なことなので、もう一度言います。
OCATはこれらの駅と「地下街」で直結しています。

真夏の炎天下も冬の寒さも避けられ、雨が降ろうが槍が降ろうが、平気で移動できます。これは、すさまじいメリットですよ!

地下街から直結しているというのは、大阪の他のコワーキングスペースには無い強みです。というか、全国レベルでみても、駅から地下街のみでたどり着けるコワーキングスペースなんて、ほとんど存在しないはずです。もしOCATコワーキングスペースを作れば、大阪中のフリーランス・小規模事業主の人たちが、喜んで集まってくるのではないでしょうか?

余ってるフロアに、無理矢理大阪市の施設を入れるくらいなら、フリーランスや小規模事業主を集めて、OCATを日本一のコワーキングスペースにすることを目指してはどうでしょう?少なくとも立地面からは、日本一になるポテンシャルは十分感じられます。

OCATを運営する「湊町開発センター」は、大阪市が出資しているようです。ということは、橋下市長に頼み込めば、トップダウンで「OCATコワーキングスペース日本一計画(仮称)」が進む可能性もあるわけですね?

大阪は沢山の中小企業が発展した、起業化精神にあふれる街です。そのポテンシャルも、日本屈指のはずです。何せ、東大阪の町工場が結集すれば、宇宙へロケットを飛ばせた訳ですからね。

そんな大阪にとって、新しい起業家を育てることは、重要な地域行政の一つでもあるはずです。OCATコワーキングスペース化は、フリーランスの人にとってだけではなく、テナント集めに苦労しているOCATビルの経営にも、そして大阪市の中小企業育成にもなります。あらゆる人たちにとって、プラスになる話なはずです。

どなたか橋下さんのお知り合いの方、この計画をお伝え願えませんでしょうかね?(・ω・)